テレビでよくある演出② スタジオワイプの作り方
今回は番組演出で最もよくあるスタジオワイプの入れ方について説明します
ワイプとは左上や右上にいるVTRを見るタレントの顔をのせるアレです
まずは段積みで同期を取ったシーケンスを作成します
マルチシーケンスの簡単な作り方に関してはこちらを参考にしてください
段積みをしたワイプ用のシーケンスをベースの映像の上に乗せ、右クリックでマルチカメラを有効にします
そしてワイプの中身をマルチカメラ編集で進めていきます
編集が終了したら1番上のレイヤーにブラックビデオを載せます
ブラックビデオに白エッジの付け方で説明した方法を使い、ワイプ用のフレームを作成します
今回は1番下の描画モードを塗りのみに変更しておきます
細かいポジションの調整などはクロップでおこないます
モーションの位置・スケールで行うと後で面倒なので使用しないでください
またPhotoshopなどでワイプのフレームとキー画像を作成しても構いません
その方法は最後に解説します
ワイプ用フレームができたら、このフレームをガイドにしてワイプにする映像のポジションやサイズを調整していきます
すべてのカットの調整が終わったら、ワイプ用の映像を全て選びネストします
そしてブラックビデオで使っていたクロップエフェクトをネストしたワイプ用映像クリップにコピペします
これで完成です
Photoshopなどで事前にKey画像を作っている場合・・・
ちなみにKey画像はこんな奴です
Fill画像はこんなのを用意しました
ワイプ用映像クリップの上にKey画像とさらにその上にFill画像を載せます
そしてワイプ用映像クリップにトラックマットキーエフェクトを適用します
トラックマットキーエフェクトのマットをKey画像を置いてるトラック番号に、コンポジット用マットをルミナスマット(場合によってアルファマット)に変更します
これで完成です。
プレミアのトラックマットキーはクリップの上下移動などで簡単に外れてしまうので
ワイプ用映像クリップとキー画像クリップを選んでネストしておくと、トラックの追加などで外れることを回避できます
映像は全てVideoBlocksのものを使用しました